罰ゲーム化する管理職を読んで生き残る。
罰ゲーム化する管理職とは
罰ゲーム化する管理職は、無限に増える仕事、
管理職の高い自殺率、縮む給与格差、
育たぬ後任など溢れかえる日本の
管理職問題を国際比較をしてデータ分析して
解決策を提案した良書です。
罰ゲーム化する管理職 バグだらけの職場の修正法 [ 小林 祐児 ] 価格:1,012円(税込、送料無料) (2024/11/25時点) 楽天で購入 |
本書をお勧めの人
管理職は罰ゲームだと悩むすべての管理職。
本当にこの本を読むべき人。
会社の経営者
「勇将の下に弱卒無し」という言葉にある通り、部下はすべて上司次第。
という風潮が強い日本。日々日々管理職への負担は増大しているが
給与の格差は少ない。
そんな管理職の方に読んでほしいのが本書です。
第1章~第4章で原因から解決策をきちんと説明しています。
しかし、管理職に読んでほしいのは第5章です。
第1章~第4章までは会社側としての施策でこれができるのはほぼ経営者。
本当に読むべきなのは経営者ですが、
大体、経営者なる人種は、このようなことを説明しても
「そんなことより画期的に売り上げを上げる方法を考えろ。
それがお前の仕事だ!」
と十中八九,宣うのが世の常なので、自分が組織改革できる権限がないのであれば
管理職自身の身を守るために第5章を読んで実践すべきです。。
もし理解ある経営者で第1~4章を読んで共に改革に成功して成果を上げたとしても
あなた自身の求心力が高まり部下の人望も厚くなってくると次に危ういのは
あなた自身。経営者を脅かすような戦力を有するようになると警戒の対象
になり、何をされるのかわかりません。
なので間違っても第1~4章を読んで実行しようなどと思わず、第5章の実践を
お勧めいたします。
管理職が生き残る方法
①「積極的に仕事をしない。」
積極的に仕事をしないとは
仕事のタテの物差しとヨコの物差しを柔軟にすることです。
「タテのものさし」とは
特定の仕事において成果・クオリティの高低の水準
「ヨコのものさし」とは
仕事のやり方、進め方の多様性に関して許容度を高める。
管理職になる人は優秀な人が多く、仕事に対する成果水準が高く、
仕事の仕方にこだわりを持つ人が多いでしょう。
しかしそれを部下に押し付けても部下ができるとは限らず、
そして今は少し言えば「パワハラ」「セクハラ」扱いです。
人を育てられる。
という幻想は捨てて部下に期待することなく段階的に
権限委譲していきましょう。
②「段階的に部下へ権限移譲を行う。」
部下の情報をよくわきまえたうえで段階的に権限移譲をする。
段階的にがポイント。権限移譲にあたり、
仕事の期待水準のすり合わせは絶対に行うこと。
「家事分担」から考える「タスク化」というメタ作業
家庭内の家事分担の本質は
「全体のタスク量のシェア」ではなく「期待水準のすりあわせ」
家庭内の仕事分担に関して、
共働きが増えるにつれて男女平等が当たり前になり
家事分担も当たり前になりました。
家事分担をするにあたり大事なことは
仕事の総量に対する適正な時間配分ではなく
「期待水準のすり合わせ」にあります。
一例をあげるとごみ捨てで
男性目線でいえば玄関の前におかれたごみ袋を
ごみ捨て場までもっていくのがごみ捨てだと思いがちですが、
ごみ捨てはごみをきちんと分類し、ごみ袋に閉じて
ごみ捨て場までもっていくのがごみ捨てであるという水準です。
部下に対しても一つ一つの仕事に対して
これはどこまでの水準を求めるものなのかきちんと決めておかないとお互いが不幸になる。という結果になります。
③「同じ管理職仲間を増やす」
管理職同士のつながりを社内外に作る。
管理職になると経営者ほどではないですが孤独になります。
上と下から両方に挟まれますし、言うに言えない。ということも
たくさんでてきます。
知らぬが仏とはよく言ったもので、知らない方がよかった。
なんてことは人間関係においてまさに当てはまる言葉です。
同じ悩みを共有できる管理職仲間を内外に作っておき、相談するだけでも
ストレスは大幅に削減できます。
④「逃げる(転職)する準備は常に怠らない。」
転職を視野に入れたキャリアプローチを行う。
日本は管理職になるとつぶしがきかない。転職できない。という風潮があるのは
本書でも説明している通りで管理職が部下のこぼれ仕事の拾い役になって
しまうからです。このこぼれ仕事に甘んじることなく、管理職としての専門性を
高めないといけません。
そして、いつでも転職できるようにしておくこと。
経営者は、こいつは会社を辞めることができないなとか、会社を辞めないな。
なんて思うと途端、強気にでて無理難題を押し付けてきます。
なので緊張感を保つためにも常に転職&独立できる準備はしておきましょう。
まとめ
管理職が罰ゲームにならないための管理職心得。
①「積極的に仕事をしない。」
②「段階的に部下へ権限移譲を行う。」
③「同じ管理職仲間を増やす」
④「逃げる(転職)する準備は常に怠らない。」
本書を読んですぐ実践し、間違ってもあなた自身が追い込まれないようにしてください。
管理人も管理職長いですが、
「人は育てられる。」という幻想は半分捨てました。
そして、人を育てるには権限移譲して自分でやらせるに限ると。
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